2008年03月12日

DCF法を使った意思決定の注意点

ここ数日、あるスポーツ関連施設への投資について、シミュレーションを行い、アドバイスを行っています。
一般的に割引率を決定し、た上で、DCF法による評価を行う場合が多いと思うのですが、割引率自体が絶対的なものでなく、特に当該プロジェクトに対する割引率を算出することは不可能なケースが多いと思います。

よって、まず、第一に割引率を決定して評価金額を算出するのではなく、当該プロジェクトへの投資金額とDCF法による評価結果が一致する IRR (投資利回り)を算出して、その投資利回りから 投資すべきか否かを判断する方が適切な場合が多いと思います。

また、将来の収益を予測するについて、主たる影響を与える項目(今回のケースでは施設の稼働率でした=バリュードライバーと言います)について、どういった数値になるとどういった利回りになるかといったことを一覧表として検討することが現実的です。

これにより この投資であれば、利回りとして最低欲しいと思う利回りを達成するには、例えば稼働率が何%以上かといった具体的な判断を行い易いものに変わるからです。
また、今回検討した投資案件がそうだったのですが、複数のケースを検証したために、休日の設備稼働率次第で投資利回りが大きく影響される(=この部分の予測の重要性が高い)ことと、予想通りの稼動率であれば、非常に大きな利益を上げられる反面、予想稼働率の80%をきっただけで、大きな赤字となることが判明しました。

このように金額でなく、バリュードライバーを見極め、それ自体の変化毎の利回りを複数のケースで求めて、判断し易く、かつ、リスクを把握して投資は判断された方が一般的なケースにおいてはいいと思います。

このような意思決定方法は非常に有用なので、是非みんなに習得してもらいたいと思っております。もし、興味がありましたら、遠慮なくご連絡ください。電話でご説明もしますし、来社頂けたら簡単な講義ぐらいでしたら当社の会議室で行いますので・・・。

by 山沢
posted by アーツ代表社員 at 18:54| コーポレートファイナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月21日

M&Aアドバイザリー業

先日、知り合いの会計士からその顧問先のM&Aに関する件で紹介されて会ってきました。なんでも超大会社と分社型共同新設分割でJV(Joint Venture)を設立するのだそうです。今現在、某大手M&Aコンサル会社ら3社からの見積もりがほぼ3社とも3千万円程度と聞いてびっくりしました。以前、私がC&Lでアドバイザリー業務やっていた時のレートってクラスに当然よりますが、大体1時間当たり1.5万円から4.5万円程度だったのですが、今回の場合ボリュームから考えると単純作業が大量にありそうにもかかわらず、1時間当たり3万円はとっていると思います。内容から考えると高い・・・。絶句です。場合によっては提携先の会社と共同して、私どもで作業内容を軽量化した上、レートも下げて、対応してしまおうか検討中です(この場合、劇的に安くなります・・笑)。

by 山沢
posted by アーツ代表社員 at 19:02| コーポレートファイナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月11日

デューデリジェンス

今週の月曜日、火曜日はお客様である会社が、同業者が資金繰りが立ち行かなくなったことにより、スポンサー若しくは買収することについてのスキーム立案のためのデューデリジェンスに行って来ました。

このデューデリジェンスとは、直訳すると「正当なる注意義務」という意味で、私ども会計士が行う場合は、対象会社の決算書(特に貸借対照表)の修正、簿外のリスク(訴訟等)や気付ける範囲内でのビジネスレビュー 会社の概況の把握 ビジネスリスクの把握を行います。その他、弁護士さんもリーガルデューデリジェンスとして必要に応じデューデリに入って頂きます。

私は以前このデューデリジェンスをよくやっていたのですが、頂く報酬以上に「時間との闘い」と「見過ごした点がないか?といったプレッシャー」が強く基本的に受けていなかったのですが、顧問であるお客様からの依頼といったこともあって今回は久しぶりにカリカリとやってきました。あとは資料取りまとめとレポート作成です。頑張ります! 

今日はその他、決算が終わったお客様への報告書(今年度より顧問先のお客様に対して税務・会計・財務・経営等の問題点/改善点の報告を行うことにしました。)のレビュー等をやらなくてはなりません。 うーん、お酒飲みに行きたい・・・。

by 山沢
posted by アーツ代表社員 at 18:07| コーポレートファイナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

M&Aの売買価格

本日は、来週から行う事務所内内装工事及び席の全面移動及び電話回線等の手配で大変でした。失敗したのは、今度光電話にするためのNTT工事の依頼をしていなかったため、現状予定されている内装工事との整合性がうまくいかないこと・・。皆さん、電話工事の手配はお早めに・・・。

今日はこれらの他、売却を検討している企業から、「もし事業買収してくれるならいくらで買ってくれるのか?」といった打診を受けた企業のその買収提案価格のチェックを行いました。
その事業について単に将来キャッシュフローをもとにDCF法により評価していたのですが、そのキャッシュフローを生み出すための設備/運転資本残高(例:その事業を維持するのに持っていなければならない現預金も含みます)を控除しなければならないのですが、その点について見落としていました。これでこの案件の場合ですと数千万円は軽く支払い金額が異なってきます。

以前、やはり私がデューデリジェンスを行ったM&A時において、買収価格を算定する際に創業者株主の退職金を控除されていない純資産価格で買収してしまい、買収後、更に退職金を支払うという、2重払い(約5千万円)をしてしまったケースがありました(私が入った段階においては、もう譲渡価格交渉が終盤で変更できませんでした)。担当者は「良い勉強になった。」とおっしゃってましたが、勉強ではすまされない金額だと思いました。M&A時において、売買価格の算定は非常にミスすると大変なことになってしまいますので、是非、コストをちゃんとかけて手当てを行うべきだと思います。

by 山沢
posted by アーツ代表社員 at 20:27| コーポレートファイナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月20日

買収価格の決定

本日はある会社のM&Aに関してアドバイス業務を行いました。本日改めて痛感したのですが、合併/株式交換/事業譲渡等の巧拙により株主価値の視点では何年・・場合によっては何十年分の損益が変わるにもかかわらず、時間と情報がないことを理由にほんとにざっくりエイヤと決めていることが多いことです。手を抜ければ抜けるといったことと、その重要性の認識に対し経営者の認識が、低いことが理由だと多いと思います。仮にデューデリジェンスに5百万円かけるのであれば、やはり、ビジネスデューデリジェンス及びそれに基づいたバリエーションに5-20百万円はかけて頂きたいと思います。M&Aが行われた際に、統合前の個々の株主資本価値の合計と統合後の株主資本価値を比べると平均で70%程度に減額しているといったデータを先日何かのレポートで読みました。買収する場合、通常、買収される会社はプレミアムを払われて買収されてゆくことも考えれば、買収している会社の価値は激減していることになります。それだけ、一般的にはひじょうにずさんで割高な金額(DCF法で目標値として相手から提出された将来利益をそのまま額面通りに受け取って買っていっている・・)で買収しているといったことです。
こうしたことは、株主価値を毀損しているにもかかわらず、規模がでかくなって経営者利得があると考えて行動する経営者の行動に問題があるからです。ホリエモンによって企業価値極大化による経営が、市場株価総価値の極大として歪曲されて多くの方に理解されてしまっており、残念でしょうがありません。正しい企業価値経営とはDCF法における評価結果を最大値にすること(将来の期待キャッシュインフローを最大に・・それを獲得するためのリスクを極小化するといったこと)であるといったことを皆さんに理解して頂ければうれしいですし、それを伝えてゆく努力もしてゆきたいと思います。

by 山沢
posted by アーツ代表社員 at 18:35| コーポレートファイナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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